1. |
贅肉
02:18
|
|||
|
いつからそこに
そこからどこに
これからどこに
故に贅肉
いつからそこに
そこからどこに
これからどこに
故に贅肉
およそ想定のつく不幸の中で
およそ想定のつく絶望の中で
|
||||
2. |
あきがくる
03:31
|
|||
|
あきがくる すぐわかる そんな匂いがする
あきがくる すぐわかる そんな予感がする
枯葉落ちて吹き抜ける侘しさ
枯葉落ちて吹き抜ける寂しさ
昔の思い出にただしがみついているだけなのね
移り行く速度にただ置いていかれただけなのね
昔の思い出にただしがみついているだけなのね
このままの姿ではもう冬を越せはしないだろう
あきがくる すぐわかる そんな匂いがする
あきがくる すぐわかる そんな気配がする
点がぼやけて一筋の侘しさ
点がぼやけて一筋の寂しさ
ひとつずつ手放して徐々に削ぎ落とされていくはずが
次の新芽に残された土壌も養分も枯らすだけなのね
ひとつずつ手放して徐々に削ぎ落とされていくはずが
次の新芽に残された土壌も養分も枯らすだけなのね
昔の思い出にただしがみついているだけなのね
移り行く速度にただ置いていかれただけなのね
昔の思い出にただしがみついているだけなのね
このままの姿ではもう冬を越せはしないだろう
あきがくる あきてきた
|
||||
3. |
夜鷹
02:57
|
|||
|
目先の欲望に飛びついて
まだ大丈夫と高を括る
能の無い爪を剥き出しにして
目先の成功に飛びついて
あたかも全てを成したかのよう
下品な姿を世に晒していく
誰のお陰でも無いわ
淘汰される前の余白の時間だ
せめて飛ぶ前に跡を濁さずに
せめて飛ぶ前に爪を隠して
目先の願望に飛びついて
まだ間に合うと高を括る
捕らぬ狸の皮算用でもして
目先の獲物に涎を垂らして
あたかも既に捕まえたかのよう
不敵な笑みを浮かべて佇む
誰のお陰でも無いわ
淘汰される前の余白の時間だ
せめて飛ぶ前に跡を濁さずに
せめて飛ぶ前に爪を隠して
|
||||
4. |
傾げる
03:37
|
|||
|
過ぎれば忘れる暑さを絶えず
喉奥に流し込み続けてくれ
間も無く嘔吐する赤子のように 嗚呼
制限も無く注ぎ続けてくれ 嗚呼
過ぎれば忘れる暑さを絶えず
喉奥に流し込み続けてくれ
間も無く嘔吐する赤子のように
制限も無く流し込み続けておくれよ
傾げる
ひどく冷たい木漏れ日が私を刺す
最早逃げ出す気概すら失い
無慈悲な知らせを覚悟しているだけ
都合良く回るように見えるだけで
疾っくの疾うにもう壊れ始めている
如何しよう
傾げる
ひどく冷たい木漏れ日が私を刺す
|
||||
5. |
気骨
02:38
|
|||
|
企みの無い無策な遊びを
良しとするなら好きにしておくれよ
試みの無い無粋な遊びを
良しとするなら好きにしておくれよ
説明出来ない事
言葉に出来ない事
理解が出来ない事
把握が出来ない事
当てずっぽう
偶然まかせ
馬鹿を見るだけ
阿呆間抜け
企みの無い無策な遊びを
良しとするなら好きにしておくれよ
試みの無い無粋な遊びを
良しとするなら好きにしておくれよ
守る意味も無い見せかけばかりを
良しとするなら好きにしておくれよ
刻む価値も無い思い出ばかりを
良しとするなら好きにしておくれよ
頭でっかち
恥の上塗り
見栄を張るだけ
阿呆間抜け
石を積む時伴う痛みを
笑うだけなら好きにすればいいよ
基礎や土台に伴う時間を
笑うだけなら好きにすればいいよ
歩み寄るのなら 例え不慣れでも
君の姿を僕は笑わないよ
踏み出すのなら 例え不格好でも
君の願いを僕は笑わないよ
|
||||
6. |
月鼈
03:51
|
|||
|
歩みを止めない
それだけの事が
漕ぐのを辞めたくない
心から
悴む体を
ただ震わすように
乾き切った喉奥から
溢れるように
残された距離だけがただ冷たく光っている
灯さえたち消えてもう陽が落ちていく
取り残され
頭を抱え 悩み叫んで
孤独に悶え 道を塞ぐだけで
何もできずに終わった 何もできずに終わった
満ち足りる事なく
虚に問いかける
探るのを辞められない
いつまでも
埋められない時を
ただ補うように
見当違いの方向から
充てがう様に
示された差異だけが色濃く影を落とす
希望さえ許されぬまま陽が落ちていく
取り残され
弱さを抱え 理由を探し
理想を謡い 夢を語るだけで
何も成し得ず終わった 何も成し得ず終わった
抗いたいと熱を帯びる事も
抗えないと冷め切っていく事も
舞い上がり舞い踊る
月夜に一人
|
||||
7. |
距離
03:47
|
|||
|
曖昧なまま終わってしまったんだ
あの人の事
曖昧なまま終わってしまったんだ
これからの事
鳴り止まない踏切の音が
貴方を遠くへ連れて行く
いるだけで いるだけで いるだけで 嗚呼良かったのに
いかないで いかないで いかないで もう戻れないから
抉り取られた私の一部が あの日からまるで見つからない
穴が空いたまま離れていくのでしょう
取り返せない昨日を残し 悲しみという幸せに浸り
呆然と立ち尽くしている 何でもない一日の中で
ぬくもりを知ってしまった後に
失う重たさ
安らぎを知ってしまった後に
消える容赦なさ
居なくなっても回る日常に
吐き気を催す事を隠して
居なくなっても続く日常に
とてつもない距離を感じている
いるだけで いるだけで いるだけで嗚呼良かったのに
いかないで いかないで いかないでもう戻れないから
抉り取られた私の一部が あの日からまるで見つからない
穴が空いたまま離れていくのでしょう
|
||||
8. |
弛み無し
03:21
|
|||
|
弛みなし 撓み無し
油断なし 休み無し
弛みなし 澱み無し
弱み無し 弱音無し
ただ淡々とできるだけ
ただ淡々とやれるだけ
ただ淡々とできるだけ
ただ淡々とやれるだけ
誰が為に弛み無し 否
我が為に弛み無し 只
気づけば誰も居なくなっていた
気づけばずっと近くまで来ていた
気づけば誰も居なくなっていた
気づけばずっと止まらずに来ていた
ただ淡々とできるだけ
ただ淡々とやれるだけ
ただ淡々とできるだけ
ただ淡々とやれるだけ
誰が為に弛み無し 否
我が為に弛み無し 唯
|
||||
9. |
飄逸
02:59
|
|||
|
移り変わる居場所を他所に揺るぎない静かな調べ
擦り抜けては余香を愛でる
移り変わる風月を他所に揺るぎない静かな憂い
折り重ねては幾重に愛でる
匂いや空気の震えさえ
枯れ果てた静寂の中で
到底足りなかったと少年は
無知を悟る
飄々と鳥へ 飄々と風へ
気まぐれに撫でて またどこかに吹き抜けて行く
飄々と雲へ 飄々と煙へ
悪戯に戯れ またどこかに吹き抜けて行く
こねくり回した時間を凌駕する鋭い痛み
こねくり回した思考を超越する眼前の美技
手の内を全て明かさずに
必要な言葉だけをただ残し
到底足りなかったと少年は
無力を悟る
飄々と鳥へ 飄々と風へ
気まぐれに撫でて またどこかに吹き抜けて行く
飄々と雲へ 飄々と煙へ
悪戯に戯れ またどこかに吹き抜けて行く
明日全てが消え去ってもその輝きが潰えぬように
明日全てが消え去ってもその営みが潰えぬように
明日全てが消え去ってもその喜びが紡げるように
明日全てが消え去ってもその累積を愛せるように
|
||||
10. |
画中画
03:17
|
|||
|
遊び心 意地の悪さを
気付かれぬように 置いて去り行く
蓋を開けばその中にまた小さな営みが燃える
選ばれなかった者たちが 選ばれた者の階段を作る
選ばれなかった者たちが 選ばれた者の輝きを担う
嘘偽りなく思い描くまま筆を走らせて
あるがまま誰にも縛られず泣き出すような喜びを
素知らぬ顔で忍び込ませる
埃を払われるその時まで誰にも気付かれないように
飲み込めない 嫌な苦さを
気付かれぬように 埋めて去り行く
蓋を閉じればその中にまた小さな憎しみが燃える
残されなかった物たちが 残された物の意味を強める
残されなかった物たちが 残された物の尊さを担う
嘘偽りなく思い描くまま指を走らせて
あるがまま誰にも縛られず泣き出すような振動を
素知らぬ顔で散りばめていく
埃を払われるその時まで誰にも気付かれないように
何食わぬ顔で企んでいる
肉体が滅んだその先まで誰にも奪われないように
託された画中画
散りばめた画中画
忍び込む画中画
企んだ画中画
|
||||
井の中の蛙 Japan
Songwriting, DTM, mixing, guitar playing, video production.
Apprentice hunter. Nightly training for jazz
sessions.
Solo project "Frog in the well".
Album "Yosei" A-side & B-side available now.
Updating Instrumental Playlist "Vomitables".
Member of JAPAN MENSA.
For inquiries, please contact me by e-mail or DM on X.
lit.link/shimaisaki2023
madaramesakana.wixsite.com/website
... more
If you like 余生, you may also like:
Punk, soul, jungle, jazz and more collide in this stunning debut LP.
go to album
ADVICE COLUMN 1
by Various Artists
"Advice Column" is a new collaborative project featuring tracks written, recorded, and produced remotely during quarantine.
go to album
Icelandic pop band Fufanu returns with another batch of bright-neon songs wreathed by smoky, debonair vocals.
go to album
featured on Bandcamp Radio Aug 18, 2015
go to album
The debut LP from Chicago's Lightleak is taut, carefully composed indie rock that doesn't lose any urgency to its intricate arrangements.
go to album
Learning To Swim On Empty
by Wu-Lu
featured on Bandcamp Radio Apr 30, 2024
go to album
MATANGO!
by The Kill Devil Hills
Down and dirty blues rock from this Western Australian band makes for a truly visceral listening experience.
go to album
